新アイテムで海遊びがもっと楽しく! 手づくりハンドプレーン・ワークショップ

いよいよ夏本番! 毎日暑い日が続いていますが、そんなアツイ夏にぴったりのイベント「オリジナル・ハンドプレーン・ワークショップ」が、7月14日(土)にテラスモール湘南の「キッズテラス」にて開催されました。気温35度に迫る、真夏の青空の下で行われたその模様をお届けします。

ハンドプレーンでより手軽にボディサーフィンを

ハンドプレーンとは、長さが約30センチの超小型サーフボードのような形状をした、より簡単にボディサーフィンが楽しめるようになる便利なアイテムです。ボディサーフィンとは、サーフボードやボディボードなどの道具を使わずに、身体ひとつで波乗りを楽しむスポーツです。ハワイやカリフォルニアを中心に親しまれていて、最近では世界的に流行の兆しがある、シンプルでエキサイティング、かつ奥深い波遊びです。

「サーフィンは波の“上に立つ”感覚ですが、ボディサーフィンは波の“中にいる”感覚。波のエネルギーを、よりダイレクトに感じることができるのが魅力です。ただ、身体ひとつで行うのはちょっと難しいんです。それを手助けしてくれるのが、このハンドプレーンなんです。」と語るのは、今回の講師を務める小川透さん。

普段はアパレルブランド「パタゴニア」の東京・渋谷ストアのマネージャーとして働く小川さんですが、休日にはこうしたハンドプレーンのワークショップを全国各地のイベントで開催されています。先日も辻堂海浜公園で行われたイベント「ワンカリ」でワークショップを開催し、大盛況だったそうです。今回も、午前の部、午後の部ともに予約だけで定員に達してしまうほどの人気ぶり。ビーチカルチャーに親しむ方が多い土地柄ですが、ハンドプレーンが、ここ湘南でも浸透していることがよく分かります。

自分の好きなカタチにできるのも魅力

ハンドプレーン製作では、まず、自分の作りたいボードをイメージしながら板を選び、型紙に描かれたラインを鉛筆でなぞっていきます。「このカタチ…、いややっぱりこっちかな…」と自分の思い通りのデザインで作ることができるのもハンドプレーンの魅力。ワークショップに参加された皆さんも、早くも真剣な面持ちです。

板やカタチのイメージが決まった後は、板を机に固定し、のこぎりでギコギコと切っていきます。手慣れた方もいらっしゃれば、久々の工作に四苦八苦する方も。夫婦で参加する方、親子で参加する方、友人同士で参加する方とその面々は多種多彩です。

当日はカンカン照り、夏真っ盛り!

真夏の太陽の下、汗をかきながら作る姿は真剣そのもの

おおまかな形に板を切り取ったら、今度はカンナを使って板に反りや凹みを作っていきます。板の先端が反り上がるように板の下側を削って、サーフボードのような形になるように滑らかな曲線を付けていきます。

形成の時に大切なのが、板の裏側の真ん中を凹ませること。水面を滑った時にこの凹み(コンケーブ)を通じて、板の下に水をスムースに通すことで揚力(上に上がろうとする力)を得て、前に進むことができるのです。こちらもカンナを使って、丁寧に削っていきます。

テントの下とはいえこの暑さ、皆さんの額や全身から汗が噴き出ます。「かなり暑いので、1時間に1回は休憩を取りましょう」と小川さん。飲み物も全員に配られ熱中症対策も万全です。テラスモール湘南の涼しい館内でひと休みしたら、作業の再開です。

いよいよ仕上げへ

作業の最終段階ともいえる、仕上げのやすりがけ。金属製のやすりやサンドペーパーを使って、滑らかなカタチに整えていきます。参加者同士も時間が経つにつれ次第に打ち解けあい、互いの会話も増えていい雰囲気です。

やすりがけが終わるといよいよ完成。板に絵を描いたり色を塗りたい人は、自宅に持ち帰って作業。素材を活かしたシンプルなものが好みであれば、仕上げの亜麻仁オイルでコーティングをして作業が完了です。

部屋のインテリアにもぴったり!

ついにマイハンドプレーンが完成!

作業開始から約2時間、初めに完成したのは茅ヶ崎からいらした中村さん親子。サーフィンを楽しんでいる小学4年生の晄康(あきやす)くんの希望で参加したそうで、「サーフィンの合間にハンドプレーンを使ってボディサーフィンをしてみたい。小さくて持ち運びが便利なのもいい。友だちにも貸してあげたい」とのこと。サーフィンが禁止されている遊泳エリアでも使用できるのも魅力ですね。

次々と自分だけのオリジナル・ハンドプレーンが完成し、みなさん満足気な表情。汗まみれになりながら、完成へとたどり着いただけに達成感もひとしおのようです。

茅ヶ崎から参加の中村さん親子

「自分で作る楽しさを伝えたい」

「このワークショップを通じて伝えたいことの一つが、モノを作る楽しさ。マイクロプラスチックによる海の汚染も問題となっています。完成された工業製品を簡単に購入することができる便利な時代ですが、環境に優しく、やがては自然に還る木で作ること、そして“自分の遊び道具を自分の手で創りだすこと”が大切なんです。」と小川さん。

さらに、「心掛けているのはすべてを隠さずに伝えること。そして皆さんでシェアしてもらい、ボディサーフィンやハンドプレーンについてもどんどん広まってほしい。そして海で遊ぶ楽しさを知ってもらい、その海を大切にする気持ちを育んでもらえたら。」(小川さん)

講師を務めた小川さん(右)と市原さん(左)

暑い陽射しの下、完成したマイハンドプレーンを手に、輝くような笑顔、そして額に浮かぶ大粒の汗。夏空に浮かんだその“キラキラ”は眩しく、湘南の夏の楽しみを体感するアツイい1日となりました。

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オリジナル・ハンドプレーン・ワークショップ

[開催日時]
7月14日(土) 11時〜、15時〜

[会場]
テラスモール湘南3階 キッズテラス

[Facebook]※当日の模様もアップされています!
@Makeyourownhandplane

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