ペイントでお気に入りのアイテムをスペシャルに! ライブペインティング「PAINT’em ALL」開催

新年2019年を迎えて気分も一新、本年もさらなる話題性のあるイベントが実施予定のくらしテラス。120日(日)には、記念すべき本年1回目のイベント「PAINT’em ALL」が開催されました。多くの熱心なファンが訪れた本イベントの模様をお届けいたします。

日本を代表するピンストライパー「KEN THE FLATTOP」によるライブペイント

本イベントは日本を代表するピンストライパーであるKEN THE FLATTOP(以下、KENさん)によるライブペインティングイベントで、お客さまが絵を描いてもらいたいものを持参し、その場でKENさんにペイントを施してもらうもの。KENさんはこの業界の第一人者であり、過去には「世界のピンストライパー36人」にも選ばれたほど。

「ピンストライプ」という言葉になじみがない方も多いかと思います。ピンストライプとは、古くからアメリカで行われていたペイント技法です。穂先の長い筆を用いて極細線で描かれる文字や図柄の、独特の雰囲気が人気のアートです。看板屋の装飾技法から始まったものがストリートカルチャーとなり、車やカスタムペイントを中心に広がっていったそうです。

会場にはさまざまな作品を展示

筆やステッカー、教則DVDも販売

わざわざ茨城からお越しのお客さまも!

さて、次々とお客さまがいらっしゃいますが、続いてのお客さまはバイクのヘルメットを持って登場。「お、久しぶり、来たの?」と笑顔で応えるKENさん。どうやら顔見知りのようです。「この場所にHarley Davidsonとの文字、また後頭部には誕生日である66のナンバーを描いてほしい」とのオーダー。「じゃ、色はどうしよう?」など、お客さまと話をしながらデザインを決めていきます。

こちらの男性は何と、今日は茨城から来たそう。以前からKENさんとは知り合いで、関東近辺でKENさんがイベントを開くと知れば、可能な限り参加してペインティングを依頼しているとか。そんなこちらの方にKENさんのペイントの魅力を聞いてみると「デザインや絵のカッコよさももちろんあるんですが、何よりもそのお人柄です」とのお言葉。

はるばる茨城から来場した男性

流麗なタッチで線を描くKENさん

KENさんの魅力が、小さい女の子も夢中に

真剣な眼差しで作業に没頭するKENさんの姿が何かを惹きつけるのか、次々と通りがかりの女性がその光景を遠巻きに見つめています。すると、小さいお子さんがKENさんの前に座ってその作業の様子をじっと見つめる姿も。そんなお子さんに対して、KENさんは作業の合間を縫って手を振ったり話しかけたりと、笑顔で楽しませてくれています。こうした光景を見ると、「やっぱり人柄」という先ほどの男性の言葉に納得します。

熱心に作業を見つめる女の子

ちょっと一息入れて、笑顔のKENさん

「お客さまの驚く顔が、何よりの醍醐味」

さて、ピンストライプ以外にも、イラストや文字のレタリングなど多彩なグラフィックを手掛けるKENさんですが、何故、ピンストライプに惹かれるのでしょうか?「ピンストライプをやる人は少ないし、やっぱり人と違ったことをやりたいんです。25年かけて自分のスタイルを作り上げて私の個性もそれなりに知られるようになりました。それに何よりもやっていて楽しいんですよ」とKENさん。

基本的にはクライアント(お客さま)あっての仕事ですから、どんな文字や絵柄にしたいかの要望に沿って描くのがピンストライプの基本。しかし、「何か描いてはもらいたいものの、漠然としたイメージだけで、具体的にこれといったものがない方もいらっしゃいます。そんな時は趣味や好きな事など、雑談をするなかでその方の“人となり”をつかんで、その方が好きそうなものをデザインします。それを受け取った時に『わーっ!』とお客さまの目が輝く瞬間がたまりません。この仕事の最大の醍醐味ですよね」(KENさん)

実際、一番最初のお客さまであった親子の女の子も、何となくのイメージしか伝えてなかったものの、いざ素敵なピンストライブが描かれた自分のウクレレを手にした時の驚きとうれしさが入り混じったキラキラとした表情は、とても印象的でした。

次々と作品が仕上がる中、KENさんの作業の様子をずっと見つめている男性が。気になってお話をお伺いすると、何でも以前は看板職人として絵を描いていたそうで、誰よりも真剣な眼差しでKENさんの筆さばきを見ています。そして、KENさんに使用している塗料や筆について尋ねるなど、専門的な話題に花が咲きます。

その男性は帰り際、KENさんが出演している「ピンストライプ講座」のDVDを購入しました。「久しぶりに描いてみようという気になって」との男性は一言。KENさんの姿を見て、創作意欲が沸いたようです。どことなく表情は明るく前向きに映ります。

「日本の看板屋さんって本当にものすごい技術を持っているんですよ。下書きもせずに、スーッと見事なモノを描いていく。本当の職人なんです。けれども今の時代ではいかんせん、仕事がない。本当にもったいないことです」とKENさん。KENさんの姿を見て、もう一度ペイントに向き合おうとする男性を目の当たりにするという、なんとも感慨深いドラマに心を打たれました。

お父さんは帽子に、子どもはウクレレにペイント。ともに大満足!

KENさんがペイントするモデルハウスも近々?完成

さて、KENさんに今後の活動を聞いてみると「基本的には自分のスタイルを貫いていきたいのですが、今度は横須賀のハウスメーカーと組んで家の内観・外観にペインティングを行う取り組みにも挑戦します。果たしてどんなものになるのか、自分でも今から楽しみなんです」。ピンストライプ界の大御所となった現在でも、描くキャンバスが広がりとともにますます活躍の場を広げているようです。

次々とくらしテラスを訪れるお客様のオーダーに笑顔で応えるKENさんですが、今後もさまざまなイベントなどに登場しては見事なアートワークを披露してくれるに違いありません。ピンストライプを知らなかった方も、ぜひ次回は自分のお気に入りのグッズにペイントしてもらい、唯一無二の宝物に育て上げてみませんか。

LINE

「PAINT’em ALL」 KEN THE FLATTOP’s ライブペインティング

[開催日]
2019年1月20日(日)11:00〜18:00

[開催場所]
テラスモール湘南3F くらしテラス イベントスペース

[主催]
KEN THE FLATTOP

[ウェブサイト]
https://www.kentheflattop.com

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