イラストと一体になって、カワイイ写真を！「SELFIE WALL 〜Under The Sea〜」

2018年11月11日（日）、開業7周年を迎えたテラスモール湘南。今春のリニューアルで誕生した3Fくらしテラスでは、7周年を記念したアートパネルが登場しました。11月10日（土）〜18日（日）に開催された、パネルを背景に気軽にセルフィーで写真を撮影できる展示イベント「SELFIE WALL 〜Under The Sea〜」の模様をお届けします。

このイベントは、アートパネルの前でポーズを付けて撮影することで、バックのイラストと一体となった楽しい写真が撮影できるというもの。色とりどりの多数の魚やカワウソ、そして人魚といった海をモチーフにしたイラストが描かれたアートパネル「セルフィーウォール」とともに面白い写真が撮れます。

セルフィーとは英語で“自撮り”を意味する言葉で、セルフィーウォールとは文字通り「自撮りを楽しむことができる壁」。今回このセルフィーウォールを手掛けたのはニューヨーク出身のアーティストであるアシュレイ・シルバさん。このイベントのために、特別に4枚の絵を描き下ろしてくださいました。

今回のイベントでアートパネルを展示するきっかけとなったのは、9月に横浜で行われたヨガイベントにセルフィーウォールを出品したことなのだとか。参加者が次々とセルフィーしている様子は瞬く間にSNSなどで拡散され、たちまち話題に。その人気が関係者の目にとまり、今回のイベントが実現したのです。

今回は特別にアシュレイさんに、絵の解説を伺うことができました。まずは、依頼を受けて最初に作成したという、多くの魚やクラゲが描かれた作品から。「日本の海というテーマをいただいた時に思い浮かんだのが、スタジオジブリ作品の『崖の上のポニョ』のワンシーン。多くの魚が登場するシーンでした。」とアシュレイさん。

ニューヨーク出身のアシュレイさんが海でイメージするのは、アメリカのロードアイランドなどの景色で、より現実的な風景なんだそう。しかし日本の海には「どこかマジカルというか、ファンタジーな世界をイメージするんです」（アシュレイさん）。そんなイメージを現すかのように、絵の前に立つと、多くの魚たちが自分を追いかけ、目の前の魚とキスをしているかのようなファンタジーな一枚を収めることができます。

続いては、中央に描かれた貝から真珠が飛び出している摩訶不思議なイラスト。「貝ってどこかおしゃべりをするイメージがないですか？　なのでちょっとコミカルな感じで、アニメの『スポンジ・ボブ』をイメージして描いてみたんです。」とのこと。色とりどりの魚が集まり、チョークで描いたようなタッチのクラゲも印象的で、ファンタジックな中にもちょっとコミカルなイメージの写真が撮れます。

そもそもアシュレイさんは、いつから絵を描き始めたのでしょうか。「3、4歳の頃、アメリカで放映されていた日本のアニメ『セーラームーン』に夢中になり、朝5時30分から放映されるのを毎日観ていました。オープニングの歌も聞き逃したくないので、始まる前からTVを点けると日本の刀のCMを必ずやっていて、それも覚えちゃったくらい（笑）。」と当時を振り返ります。

その後、アートスクールに通い本格的に絵を学ぶことになったそうで「学校ではセーラームーンをはじめ、日本のアニメに影響を受けた生徒がほとんどでした」（アシュレイさん）。日本のアニメは、海を越えるほどの強い影響力を持っているのですね。

現在、彼女は東京に拠点をおき、広告マーケティングの仕事をするかたわら、趣味でマンガやイラストを描いているそう。描いた作品はSNSなどにも数多く投稿しており、多くのフォロワーを楽しませているようです。「今回のセルフィーウォールもそうですが、自分の作品を通して、私がセーラームーンにときめきを感じたのと同様に、私の作品を見てワクワク、ドキドキするような楽しい気持ちになってほしいですね。」とアシュレイさん。

そんなお話を伺っていると、会場では小さなお子さんたちが絵の前でさまざまなポーズをとって、写真を撮って楽しんでいます。アシュレイさんが絵に込めた思いは、しっかりと伝わっているようです。

今回は期間限定で登場したセルフィーウォールですが、テラスモール湘南のアニバーサリーにふさわしい、楽しい展示となりました。アシュレイさんは、今後もこうした活動を行う予定もあるそうなので、ぜひSNSもチェックしてみてください。