心に光と癒しをもたらすキャンドルを 〜キャンドルアーティスト・Kaoriさん
Terrace Mall Magazineでは、「自分らしく前にすすむ湘南の人々」のリアルな生き方を、インタビュー形式でご紹介しています。
クリスマスシーズンは、その炎の光が醸し出す温かな雰囲気を求めて、キャンドルに火を灯したくなる季節。揺れる炎を眺めていると、この1年の思い出が浮かんでは消え……。そこで今回は、湘南で魅力的なキャンドルを作り出しているキャンドルアーティスト・Kaoriさんにお話を伺いました。
毎日に変化をつけたくて始めたキャンドル作り
Kaoriさんの工房を訪ねると、そこには色とりどりのキャンドル、部屋中を満たす柔らかな香り、そして味わい深いドライフラワーが。心に潤いをもたらしてくれるアイテムがいっぱいです。
Kaoriさんがここ湘南・茅ヶ崎へと居を構えたのは、今から3年前。当時勤めていた会社を辞めたのを機に、東京から引っ越してきたそうです。「東京に居たころの私は、今とは全然違って終電までひたすらパソコンに向き合い、休日は平日の疲れを取るためだけのもの。何かをしようとする気力もありませんでした。」と話します。
そんななか、何とか毎日を充実させるため趣味を見つけようと、石鹸作りやドリームキャッチャー作り、アクセサリー制作など、さまざまなものにトライしたといいます。その中で自身にフィットしたのがキャンドル作りだったのだそう。「都会暮らしに疲れていたこともあるのでしょうが、キャンドルの優しい光と香りが心を癒やしてくれたんです。」(Kaoriさん)。
Instagramで、まさに人気に“火が付いた”
キャンドル制作に取り組みはじめ、でき上がった作品をInstagramにアップしたところ、「カワイイ、欲しい」というコメントが付くようになったといいます。「初めて自分のやっていることが認められたような気がして、本当に嬉しかったですね。」と当時の気持ちを語ってくれました。やがてご主人の後押しもあり、ご自身のブランド『moani〜Special Life〜』を立ち上げて本格的にキャンドルの制作、販売をするように。するとその魅力は一気に人々の心をとらえ、女性誌の『VERY』や『HONEY』などで取り上げられるなど、湘南発のキャンドルとして全国的な地位を確立しました。
そんなKaoriさんが作るキャンドルは、サーフィンのフィンやパイナップル、サボテンなどをモチーフにしたカラフルな「ビーチライン」など、今までに見たことのないものばかり。「作るのは、自分が“こういうキャンドルがあったらいいのに、カワイイのに”と思ったものばかり。本当に私が好きなモノをデザインしているだけなんです」(Kaoriさん)。そこには「海が好き、ハワイが好き」というKaoriさんのパーソナリティーが見え隠れしています。
湘南らしい、カラフルなキャンドルの数々
「他に参考にしているのは、外国の方のInstagram。例えば、ウェディングケーキの上に花がいっぱい飾ってある写真を見て、“これだ!”とインスピレーションを受けて制作したこともあります。」とKaoriさん。またキャンドル作りと同様に、ブーケ作りやドライフラワー制作も得意なKaoriさんは、その両方の技術を活かし、アロマキャンドルにブーケを組み合わせた「ボタニカルライン」などの個性的なキャンドルも作っています。
花を使ったボタニカルラインも人気
気づくと夜…。作業に没頭する毎日
「本当にモノを作るのが楽しくて、気づくと朝起きてから寝るまでずーっと、モノ作りに没頭しちゃうんです。そんな私を見て夫からは『会社員でそんな働き方をしていたらマズいよね!』と冗談交じりに言われることもあります(笑)。でもキャンドルもブーケも、1から100まで全てを自分だけで完結できる仕事なので、本当にやりがいがあるんですよ。」と目を輝かせます。
「キャンドルと花、どちらもあることによってモノ作りを続けられている気もします。どっちかだけだと絶対に煮詰まってしまんじゃないかと…。全く別なモノを作ることで、頭の中が切り替えられるんじゃないでしょうか」(Kaoriさん)。
張りつめた気持ちは、海で癒やす
それでもやはり根をつめすぎて、何もできなくなってしまうこともあるそうで、そんな時のリフレッシュ方法は「海をぼーっと眺めること」なのだそう。「やっぱり自分の大好きな海を感じることが、何よりの癒しになるんです」。
さらに「湘南の女の人って、キレイで若々しく、どこか自信に満ちている方が多い気がするんです。だから“自分も負けてられない”って刺激を受けるんですよね。また、湘南に住む方は、大人も子どもも毎日に遊びを上手に取り入れて、暮らしを楽しんでいると感じますね。」と湘南の魅力を語ります。
美しいアーティフィシャルフラワー
海はやっぱり特別な存在
人を笑顔に、ハッピーに!
今後の目標について伺うと「昔からウェディング関係の仕事をしたくて。ブライダル用のブーケやキャンドルのご注文をいただくことがとても多いので、今後は湘南らしいウェディングイベントを企画できないかと考えています。私自身がここ湘南に来て人生が大きく変わり、幸せになりました。そんな風に人をハッピーにしてくれる場所で、人々の幸せを応援するようなことをしたいですね」(Kaoriさん)。
ウェディングのウェルカムボードも好評
ワークショップも随時開催
これからキャンドルが一層似合うクリスマスシーズンがやってきます。そこで、Kaoriさんにキャンドルを楽しむコツを伺いました。「キャンドルに火を灯すだけで、どこか心がホッと癒されます。しかし、毎日に追われる忙しい中では、なかなかそんな余裕はありませんよね。でも、そんな時だからこそ、少しの時間でもキャンドルに火を灯してほしい。好きな音楽をかけながら静かに揺れる炎を見つめる。そんな贅沢な時間こそが、心にゆとりをもたらしてくれると思います。」とKaoriさん。
“キャンドルに火を灯すごとに、心にゆとりが生まれる”。忙しい毎日だからこそ、そんな時間を大切にできたらいいですね。今年のクリスマスシーズンは、キャンドルを灯しながら1年の出来事を思い返し、心静かに穏やかな時間を過ごす。そんなちょっとロマンチックで、贅沢なひとときを味わってみてはいかがですか。
Kaori(かおり)
キャンドルアーティスト。「何気ない毎日をスペシャルにするお手伝い」をコンセプトに、キャンドルやブーケ、ドライフラワー制作し、オリジナルブランド『moani〜Special Life〜』を展開。大手女性誌などで紹介されるなど、湘南発のブランドとして注目を集め、全国各地でワークショップも開催。
[ウェブサイト]
Instagram:@moani.special_life
http://moani-special-life.com