湘南らしい健康的な生活を。「SHONAN WELLNESS LIFE」トークセッション開催
台風の接近にともない怪しい雲が流れ、徐々に強い風が吹き始めた7月28日(土)の午後。しかし、そんな荒天の中でも多くのお客さまで賑わったテラスモール湘南では、3階・くらしテラスにて、テラスモール湘南×SHONAN TIMEトークセッション「SHONAN WELLNESS LIFE」が開催されました。サーフィンやヨガを通じて湘南ならではのウェルネスライフを提案・発信する市川麻衣子さんと、雑誌「SHONAN TIME」編集長の富山英輔さんによるトークイベントの模様をお届けします。
サーフィン初体験はハワイ・ワイキキで
小さい頃からオシャレが好きで、ファッション業界を志していたという市川さん。東京でアパレルの仕事に就き、当時は根っからのインドア志向で体を動かすことにあまり興味を持てなかったそう。そんな彼女を変えたのが、旅行で訪れたハワイでのサーフィン体験だと言います。「“こんなに気持ちのいいものなんだ”と感動しましたね。」と市川さん。
そんな話を受けて「私が考えるに、ハワイはサーフィンを始めるのに最適な場所。真っ青な海、遠くにはダイアモンドヘッド、波が穏やかで初心者でも板に立ちやすい。さらにハワイには観光客にサーフィンを教えるという文化が根付いているので、とても親切に教えてくれるんです。」と語るのは、今回のナビゲーターを務める富山英輔さん。富山さんは長く湘南のカルチャーや魅力を発信する雑誌を作り続け、現在は富山さんが編集長を務める雑誌、「SHONAN TIME」を通じて、“東京とは違う湘南独自のカルチャー”を発信し続けています。
市川さんは波に乗る楽しさをハワイで覚え、日本でも挑戦してみたものの勝手の違いに驚いたそうで「まず砂浜の色が黒いし、荒い波が次から次に来て、初心者だった当時の私には、とても板の上に立つどころではありませんでした。派手にこけるし、あんなにみっともない姿を人前にさらしたこともありません(笑)。それがとても悔しくて、上手にできる人を眺めては“私にもできるはず”と思ったんです。そして上達するにつれ、サーフィンの魅力にどっぷりとハマってしまいました。」と語ります。
ひまを見つけては、サーフィンを楽しむ市川さん
オンでもオフでも使えるファッションを
「WJKW」をはじめ、スポーツライフスタイルを提案する「anima(アニマ)」、「aise(アイセ)」など、数々のファッションブランドを手がけてきた市川さん。「当初は全身を黒で統一したモードなブランド志向でしたが、私自身のその時々の流れやライフスタイルの変化に合わせて、ファッションの方向性も変わってきました。」と話し、「今展開しているaiseは、東京でも湘南でも場所によって服を変える必要がなく、オンでもオフでも同じトーンでいられるファッション、そして素材感を感じられる“心地いいもの”を作っています。」(市川さん)
サーフィンを通じてヨガと出会う
サーフィンを通じてファッションの志向性が変わったように、ヨガとの出会いもサーフィンがきっかけだったと言います。「サーフィンの神様とも言われているジェリー・ロペスさんが来日した時に行われたヨガイベントで、初めてヨガを体験しました。そこで“体と心のバランス”が大切だということに気づいたんです。」と市川さん。
「ジェリー・ロペスは今まで単なる遊びだったサーフィンに精神性をもたらした偉大な方。初めてのヨガ体験が彼というところも、なかなかスゴイことですよね。」と富山さんも語ります。
笑顔がステキな市川さん
「海で学んだものを、いかに陸に活かすのか」
「サーフィンをすることで自然が身近になり、さらに湘南に移り住むことでより自然を感じるようになりました。自然を感じる感覚が鍛えられているというのでしょうか。先日も私の娘が海に沈む夕日を『わー、キレイ!』と言うのを見て、そうした自然を感じ取る力が鍛えられるのは、子どもも同じなんだなと思いましたね。」(市川さん)
それを受けて富山さんは「ジェリー・ロペスの言葉に『大切なことは、サーフィンを通じて海で学んだことを、陸に活かすこと』『波はあなたが見つけた所にある』というものがあります。つまり、海を通じて学んだものをどう毎日に活かすかが大事。市川さんはまさにそれを実践しているのではないでしょうか。」と分析します。
「SHONAN TIME」編集長の富山さん
衣食住、すべてバランスよく生きる
ジェリー・ロペスから得た大きな気づきをきっかけに、市川さんがヨガに積極的に取り組む中で始まったのが「SHONAN BEACH YOGA」プロジェクト。マット1枚あれば、海辺で手軽にヨガを楽しめるこのイベントは、今年で4年目を迎え、今や湘南だけにとどまらず「SHONAN BEACH YOGA WEEK in ニセコ」と銘打ち北海道でも開催。その規模はますます拡大し、今後のさらなる発展も考えているそうです。
「ヨガを通じて“バランスよく生きる”ことの大切さ、さらに“衣食住のすべてがつながっている”ことに気づけたんです。」と話し、SHONAN BEACH YOGAでも「ヨガ+オーガニックランチ」、「ヨガ+美容」といった、ジャンルをまたいだトータルなライフバランスを意識したイベントを実施しています。
「湘南の方は、大人であっても子どもであっても一人の人間として扱うんです。子どもの友だちも私のことを“○○ママ”とは呼ばずに“マイマイ”と呼んで、一人の人間として付き合う。そんな肩書きや立場に左右されず、大人も子どもも関係なく個々として人間関係を築けるところが、湘南の良さなんです。そうした点を含め、海と山、豊かな自然の中で育まれた湘南のカルチャーや人々の魅力を、SHONAN BEACH YOGAを通じて世界中に発信していきたいですね。」(市川さん)
お子さんとの時間も大切にする市川さん
イベントには娘さんの姿も
興味深い内容のお話に、時間があっという間に経過した今回のトークセッション。サーフィンやヨガを日常に取り入れた健康的な暮らしは、まさにここ湘南エリアならでは。インドア派だったという市川さんの実体験に基づくお話は、サーフィンやヨガをしたことがない方でも「一度やってみようかな」と思わせる説得力のあるものでした。みなさんもトークの内容を参考に、“湘南らしい健康的な暮らし”を考えてみてはいかがでしょうか?
【市川麻衣子さんプロフィール】
鎌倉市在住のファッションディレクター。セレクトショップのPR・バイイング・企画を歴任後、「WJKW」「anima」を手がけ、2017年「aise」のファッションディレクターに就任。その他、様々なブランド、商品のブランティングやディレクションを行う。クオリティーライフをサポートするイベントやワークショップも積極的にプロデュースし、神奈川県と共同で湘南の魅力を伝える「feel SHONAN」プロジェクトのメンバーとして、SHONAN BEACH YOGAの総合プロデューサーを務める。
【富山英輔さんプロフィール】
大学卒業後、出版社に勤務し、1993年に独立。海辺のライフスタイル、サーフィンなど海にまつわるテーマを中心に執筆、編集活動を行ない、主な著書に『サーファー真木蔵人』などがある。湘南のライフスタイルを扱う「湘南スタイルmagazine」では創刊以来編集長を務め、独立した現在は「SHONAN TIME」「SURF MAGAZINE」編集長。(有)ETクリエーション代表取締役。鎌倉市在住。
テラスモール湘南×SHONAN TIMEトークセッション「SHONAN WELLNESS LIFE」
[開催日時]
2018年7月28日(土)14:00〜、16:00〜
[開催場所]
テラスモール湘南3階 くらしテラス イベントスペース
[ウェブサイト]
SHONAN TIME(Facebook):@Shonan Time
SHONAN BEACH YOGA:http://shonan-yoga.com